第1期こくみん政治塾を受講した所感

政治塾の目的とカリキュラム

こくみん政治塾の目的は、「社会が大きく変化している中で、こうだと決めつけずに、事の本質を見極める目を養うこと」「次世代を担う人材を育てていくこと」(玉木代表)の2つです。その上で、「一緒に今の日本の政治・経済・社会のあり方を学び、共に新しい答えを創っていきたい」という玉木代表の想いがありました。

2023年6月に開講し、同年12月までの約半年間で計6回の講義を受講し、最後に卒業論文を提出する、というカリキュラムです。受講料は30,000円で、政治塾のお値段としては比較的安い部類かなと思います。ちなみに私は、政治塾に参加したのはこれが初めてでした。各回の講義では、外部から講師を招聘し、1時間の講義を行ったあと、1時間の質疑応答が行われました。第1回と第6回のみオフラインで、その他はすべてオンラインでした。

  • 第1回講義「日本の課題と国民民主党の基本政策」 2023年6月6日(火)19:00~21:00
  • 第2回講義「憲法」 2023年7月12日(水)19:00~21:00
  • 第3回講義「選挙に勝ち抜く方法」 2023年8月4日(金)19:00~21:00
  • 第4回講義「経済政策」 2023年9月27日(水)19:30~21:30
  • 第5回講義「エネルギー政策」 2023年11月14日(火)19:30~21:30
  • 第6回講義「安全保障」 2023年12月17日(日)16:00~18:00

受講した感想

全6回の講義を受けて卒業論文を提出した後の私の率直な感想としては、とても有意義だったなと思います。講義は、外部から招聘する講師のクオリティに依存してしまう部分はありますが、どの先生も極端に偏った主張があるわけではなく、冷静かつ客観的に、フラットに世の中の出来事を分析しておられる印象だったし、国民民主党自体も是々非々の文化なので、理解しやすい内容だったと思います。以下、全体のメリット、デメリットを整理してみました。

メリット

  • 政治に関心を持たせるという意味ではとても有用
  • 質疑応答が充実しており、回答しきれない質問についても後日フォローしていた

デメリット

  • 各テーマを広く浅く扱っていて、深い議論までたどり着かない
  • 各講師の宣伝(PR)的な要素が少なからずある ※特に第3回講義「選挙に勝ち抜く方法」はPR感が強かった

とりわけ面白かったのは、第1回講義「日本の課題と国民民主党の基本政策」と第6回講義「安全保障」でした。いずれもオフライン開催で、実際に目の前で拝見すると迫力が違いますし、何よりも周りに座っておられる参加者の方々の熱量を感じられて、とてもよい刺激になりました。

卒業論文

卒業論文のお題は、「政治塾で講義を行ったテーマのうち1つについて課題と解決方法を4000字以内で記すこと。」ということでした。卒業論文を書くことになって改めて、政治塾の動画を見直したり、自分は何を主張したいのかを深く考えたり、その主張の裏付けを取るためにさまざまなデータやレポートを調べたりして、より深く政治に関われた気がします。私はもともと安全保障「我が国の国益を守り抜く」というスローガンを掲げていましたが、それよりも自分が取り組まないといけないテーマとして、社会保障「現役世代に安心と活力を」というスローガンが重要なのだと気づくことができました。

また、いろいろと外部の情報源を調べていくと、国民民主党の政策というのはよくできているなと感心させられました。社会保障にしろ安全保障にしろ、私がこうすべきだと思う、という点はほぼカバーされていて、もし私が立候補するなら国民民主党から出たいなと思える、素晴らしい政策だと気づくことができました。卒業論文を書くことを契機に、国民民主党の政策をより深く理解することができたかなと思います。

次期こくみん政治塾への要望

第3回講義「選挙に勝ち抜く方法」だけ、他のテーマに比べてかなり異色のテーマで、その見直しは必要かと思いました。「選挙に勝ち抜く方法」もそれはそれで有意義でしたが、個人的は「社会保障」をテーマにしてほしかったかなと思います。また、全般的に時間的制約が厳しく、どうしても広く浅くなってしまいます。「政治に関心をもってもらう」程度であればそれでよいのですが、もっとディープに関わるという意味で、卒塾生を対象に、1日かけてディスカッションなどを行うグループワークセミナーがあってもよいのかなと思いました。

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